家づくりをするすべての人へ

家は未来から逆算してつくるもの

こんにちは。地域密着型工務店として20年余、三重県で多くのお客様に育てていただきました久友建設でございます。このたびはホームページにようこそおいでくださいました。私は代表を務めさせていただいております辻慶久でございます。

家づくりを生業としている私たちが
今、伝えなければならないこと

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我が家は約18年前に私が愛情を込めて新築をいたしました。この家で3人の子どもたちが成長いたしまして、おかげさまで全員巣立って行きました。そして、今、我が家はひっそりとしています。

特に子どもたちの部屋が並ぶ2階は物音ひとつせず、同じ2階にある寝室に出入りするたびに寂しい思いをしています。妻が出かけている時などは尚更で、そんな時「家って何なのだろう?」と考えさせられてしまいます。家が広ければ、人を寂しくさせ、圧迫感すら生みだしてしまう側面もあるのだということを、今ひしひしと実感しています。

私たち夫婦はまだ50代です。平均寿命は80歳の時代なので、これから数十年はこの家を相棒に暮らすことでしょう。そうすると階段に頼るのも問題です。そして先にも触れたように、寝室のある2階に上がればひっそりとしています。空き部屋を掃除する妻も「むなしいものね」とこぼしています。実は分かっているつもりでした。自分たちが歳をとることを。でも、当時は、どうやら自分たちの未来の感情まで思い描く配慮まではしていなかったようです。

pt_01ある意味贅沢な悩みかも知れませんが、この事を友だちに話すと「今の家を売って、小さな平屋に住み替えたら?」と言われました。確かに世間では、スケールダウンを目的に住み替える熟年夫婦も増えていると聞きます。ですが、これに関しては経済的な余裕がなければとても無理な話です。

それに私たちの場合は、長年住み慣れ、愛着のある家を今さら手放すのも「なんだかなあ」と不本意にもなります。仮に、家の劣化が激しく信頼性が損なわれているならばその考えもあるでしょう。しかし、我が家は自信を持って建てた家ですので、しっかりしていて、使われている木材も経年でますます味わいが深まってきています。だから悩むのです。最初から、平屋をベースにした、コンパクトでも可変性のある“仕組み”の家にしておけばよかったと。

実は現在の家を建てる前までは平屋住まいでした。ではなぜ2階建てを建ててしまったのか。それは時代の価値観に流されたことと、当時はまだ若く体力もありましたし、2階建てに住みたかった、という子どもの頃からの憧れへのチャレンジもありました。

今ですら頻繁に2階のクロゼットまでモノを取りに上がるのが面倒に感じるようになってきています。歳をとることに限らず、若い方でも幼子を抱えて2階を往復する不便さは生活してから知ることです。

逆に平屋には意外な安心感があります。それは何かあったら「逃げやすい」ことです。家の中で泥棒と出合った時、窓から逃げることで命が助かることもあるといいます。2階にまで泥棒が上がってきたら逃げ道はありません。この状況を体験した人は「平屋は絶対」と語られます。

後悔先に立たずですが、このように平屋の方が良いと思えるのも平屋に住んだ経験があり、比較することができたからに他なりません。
そして思いました。家づくりを生業とする私たちが、この思いを、今、家を建てようと考えている若い人たちに「伝えなくてどうする!」と。

この思いを実践するために生み出し、実績の中で好評を頂いているのが、私どもの提案する住まい「ひさともの家」なのです。

子ども部屋を考える

現在、子育て中の若い方々にはイメージしにくいかもしれませんね。ちゃんとした子ども部屋を用意するのが親の務め、と張りきっている方も多いでしょう。それも否定はしませんが、時代はどうやら動いています。高度成長期のスタンダードモデルの家づくりが、通用しない時代が来ていると思うのです。ましてや子世帯との同居が当たり前だった時代は過ぎ去っています。実際私たちが子育てを通じて実感したことは、子どもたちは思いのほか短い時間しか家にいないということでした。しかも、自分の部屋で過ごす時間はとても短かったということです。

変わらない価値をつくる  くおんの家 by ひさとも

たとえば小学生くらいまでなら、宿題や勉強は食卓で済ませたがりましたし、友だちと遊ぶのもリビングばかりでした。自分の部屋を使っていたのは眠る時と、中学、高校時代のテスト前や大学入試勉強の時くらいでした。
今思えば、子ども部屋は落ち着いて眠れる環境があるだけでよかったのかもしれないと思っています。その代わり、勉強スペースとして、たとえば図書館の共用デスクの様なスペースを、家の中の落ち着ける場所に設けてあげればいいと。特に年齢差のある兄弟姉妹なら集中して利用する時期は違うので、利用効率は非常に高くなります。

それに、これもよく言われることですが、子どもたちを部屋にこもらせない意味でも有効となるでしょう。特にお子さんが小さなうちは、できるだけご両親の近くで過ごさせてあげましょう。そうすればママは今どんな料理を作っているのかな? パパは何を読んでいるのかな? という好奇心から興味が生まれ、やがて興味は知性を生み出してくれることでしょう。

そういう意味でも、本棚は個室に設けるのではなく共用スペースに設けるのもお勧めです。子どもにとって、いつも見ている場所に本の背表紙があれば気になるもの。そしていつの間にか両親が読んだ難しそうな本は、子どもにとってどこか挑戦しがいのある憧れになったりするものですから。

見えてきたのは“兼ねる”という方法

このように子ども部屋に重きを置かず、子どもの居場所を重視する仕掛けは最近ますます注目されており、実践され、評価も上がってきております。この“居場所”づくりは、子ども部屋だけでなく、例えばリビングの考え方にも応用できます。多くの方は、日頃は使わないけれど、畳の部屋は欲しいとお考えです。ごろ寝をするには最適ですし、実際子どものお昼寝場所や、洗濯物を畳む場所として重宝します。そこでリビングと“兼ねる”という仕組みを考えれば一部屋浮いてきます。その発想から生まれたのが私たちの提案する「たたみリビング」です。
これはリビングの一角を使い、その分広さが必要となってしまう「たたみコーナー」とは違います。提案するのは、リビング全体をゾーン分けするために小上がりにし、左右を板張り床にして、中央を畳み敷きにする方法です。板張り床の一方にTVボードを造作し、反対側はソファが置けるスペースとします。そうすればソファも使え、中央では座しても使えます。もちろんごろ寝や、子どもの昼寝にも重宝するというものです。

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方法はこれだけではありません。それはダイニングと“兼ねる”方法です。これはキッチンに面して小上がりの「たたみコーナー」をレイアウトします。その上に食卓を置きますが、片方の足を床上に、もう片方の足を短くし畳の上に置きます。そしてこの床上と畳上で足の長さの違う食卓をスライドさせ両方で使える仕掛けをつくります。そうすれば「たたみコーナー」上にテーブルがある時は座卓として使え、床上にある時は椅子に腰掛ける食卓として使えますね。

このように住まいの中に“兼ねる”という仕組みを上手に採り入れれば部屋数が減らせ、コンパクトでも多用な使い方ができます。つい忘れがちですが、その家で過ごす人数は基本変わりません。部屋が沢山ある限り、使う部屋と使わない部屋が生まれるのは決まっています。部屋数を減らし、その分共用部にしたり収納部にすれば無駄なく使えるというものです。

改造のしやすさも必要ですね。将来手すりが必要となることは前提で壁の要所の下地は補強しておく必要もあるでしょう。スロープが作れるよう事前にレイアウトしておく必要もあるでしょう。

重要なのは将来から現在までを“逆算”すること

このように考えてくると“逆算”することが家づくりでは重要だと分かります。つまり将来から現在を設計する方法です。

これは、恥ずかしながら私どもが過去を振り返り、そしてこれからの生活を目前にして見えてきたことです。もちろん専門業者として理解していましたが、それでも経験でしか分からなかったこと、目前にしなければ分からないことなど、現実に対峙したからこそ「もっといい方法がある」と気付かされた次第です。

いかがでしょう。先に触れたように、今、本気で将来に対応する住まいを考えるのなら、階段に頼り過ぎない平屋をベースに、「コンパクトで兼ねる仕組み」を採り入れる重要性がご理解いただけたと思います。
そして最後に、これも重要ですが「素材」が思いのほか心理面で大きな役割を担うことを知っていただきたいのです。

アフターメンテナンス

重要なことは「末永く暮らせる家」をつくることでした。ならば飽きてしまう家より、愛着の湧く住まいにする必要があるでしょう。
たとえば素材などに工業製品を多く使った場合はどうでしょう。それらは比較的長い間美しさを保ちますが、ある時期を境に表面がはがれるなど一気に色褪せたりします。でも自然素材なら変化することが前提の素材ですので、長い寿命の中、年月と共に味わいや深みが増していきますね。

たとえばプリント柄の木目は変化することもなく飽きてしまいます。でも本物の木目なら、色が深くなり、味わいが増し、一緒に過ごした記憶と共に、新しい木材では及ばない愛着も生まれ、おそらく建て替えようなどとは思えなくなるはずです。こういった心理面に与える影響は大きなものです。

さらに言うならば、自然素材で仕上げられた家は、そこで育つ子どもたちの感性や情緒感にも大きな影響を与えるのではないでしょうか。たとえば無垢の木はキズが付きやすい。それを知ることから優しさを知ることもあるでしょう。そして成長するに従い、木の温かさ、木目の美しさ、塗り壁の質感から豊かな感性が育まれ、障子に映る影絵のような陰影から情緒を感じる心も育まれることでしょう。

このように、私たち「ひさとも」の考える住まいは、暮らす方々の想いに寄り添い、“逆算”で今を考えます。10年後、20年後、30年後、さらにその先まで。


 

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